
セミナー「労働=発展の基礎」開催(2010年10月14日)
2010年10月14日、政府、社会保障労働省、経営者連盟、労働組合連合共催のセミナー「労働=発展の基礎」が政府官邸で開催された(ウヌードゥル新聞2010年10月15日)。
このセミナーでエンフボルド首相は以下のような報告をした。曰く。
連合政権(2008〜2010年)の政策目標の一つは、就業機会の創設である。これに関して、鉱山部門に4万人の就業機会創出の可能性がある。
そのために、政府、千年試練基金および経営者連盟が資金を提供し、中央と地方から若者を募集して、専門技術者を養成する。
モンゴルでは、工業、高度技術、農牧業、運輸、教育、保健諸部門の専門家が必要とされている。
これらの部門に従事する専門技術者は、自力で教育を修める必要がある。その結果、「モンゴル人生産者」が中間層を形成するだろう。
政府は、そのために、賃金上昇、中小企業支援を行う(ウヌードゥル新聞2010年10月14日電子版)。
このエンフボルド報告は、モンゴルが鉱山業および農牧業をてこに、モンゴル人自身の生産活動によって、成長を遂げる必要がある、と述べている。そして、モンゴル社会は、富裕な中間層形成を目標にする、と言っている。
エンフボルドは、人民革命党の党首でもある。この成長戦略は、
人民革命党の戦略でもある。
さて、最近の報道によれば、発展の兆しは見え始めているようだ。例えば、
1)2010年10月末時点で、企業登録数が7万2900となり、9200企業(14.4%)増加した。その内、55.6%が企業活動を行っており、増加率の大きい部門は建設部門で昨年度より399(38.2%)増加した。登録された企業の65.9%はウランバートル市で活動している(ウヌードゥル新聞2010年10月8日電子版)。
2)社会保険基金の収入が前年より6.3%増加した。一方、生活保護支給額が前年より58.3%減少した。生活保護受給者は、86.4%減少(17万6500人)した(ウヌードゥル新聞2010年10月11日電子版)。
3)2010年9月時点のウランバートル市の失業者数は、3万8890人で、前年より3.6%(1874人)下がった(ウヌードゥル新聞2010年10月11日電子版)。
最も重要なことは、モンゴル人自身の直接的生産活動による発展である。(2010.10.17)
