
2004年国家大ホラル(国会)議員選挙立候補政党・同盟の公約(2004年04月21日)
2004年4月21日、国家大ホラル(国会)議員選挙に立候補する、7党と1同盟が選挙管理委員会に登録された。
2004年選挙の日程は、次のようになっている。
党、同盟立候補届出期限;2004年04月23日、立候補者届出期限;2004年05月17日、立候補者追加期限;2004年06月12日、選挙運動期限;2004年06月26日07時まで、投票日;2004年06月27日、選挙結果確定日;2004年07月12日まで。
なお、2004年選挙時の人口が240万7688人、有権者が147万2372人で、76選挙区、343支部、1703区で投票が行われる。
また、今までの選挙の立候補政党、同盟数は、1992年が10党、無所属、293人、1996年が5党、2同盟、302人、2000年が13党、3同盟、602人、2004年が7党、1同盟(立候補者数は5月17日に確定)、となっている。
さて、ゾーニー・メデー新聞(2004年04月23日付)は、2004年選挙立候補政党・同盟に対し、「1、選挙公約の最重点項目は何か。2、立候補者は何人か」、というアンケートを実施した。
このアンケートの結果を立候補届出順に紹介しよう。
人民革命党は、1、社会保護政策の継続、失業・貧困の緩和、保健・教育重視、「千年道路」推進、政府機構の円滑化。2、76人。
「祖国・民主」同盟は、1、住民・家族・子供への援助、ビジネスへの障害除去、行政機構の簡素化。2、76人(民主党51人、祖国・民主社会党20人、市民の意志・共和党5人)。
共和党は、1、銀行・財政制度の改革、公務員給与を300ドルに。2、76人。
緑の党は、1、エコロジー政策の推進。2、76人。
国民融和党は、1、牧民に季節毎に10万トグルグ支給、学生に毎月2万トグルグ支給。2、約30人。
伝統統一党は、1、モンゴルの安全保障。2、76人。
自由党は、1、中間層支援。2、38〜46人。
青年党は、1、青少年保護。2、30人。
今回の選挙は、事実上は、人民革命党と「祖国・民主」同盟の争いとなるであろう。特に、1)人民革命党による4年間の施政結果を国民がどのように評価するか、2)「祖国・民主」同盟の選挙公約が国民にどのように受け入れられるか、といった点が焦点となるであろう。
このことは、ウヌードゥル新聞(2004年04月27日付)が紹介している有権者へのアンケート(「選挙では何を基準に投票するか」)でも明らかである。
それを紹介すると、1)マイクロバス社長は、公約を実現できる人を選ぶ。2)一有権者は、党ではなく人柄を選ぶ、人民革命党を支持する。3)運転手は、民主党を支持する、公約を実現するだろうから。4)個人営業者は、人柄で選ぶ、アマルジャルガル、エルベグドルジ、エンフサイハンを支持する、政府費用を節約し、予算規模を縮小すべきだ。5)ダシチョイリン寺僧侶は、貧困や貧富の差をなくし、将来を考え、青少年のために働く人を選ぶ。
特に、実現可能性は別として、「祖国・民主」同盟の選挙公約(「18歳以下の青少年家庭に毎月1万トグルグ支給」)が話題を呼んでいる。筆者も何人かの人々に聞いても、支持する人が多い。それだけモンゴル国民の生活はよくないのである(注:自分のことを、よく「ヤドー(=貧乏)だ」、といってこぼす人が筆者の周囲にも数多い)。
ただ、「祖国・民主」同盟本部長エンフサイハンの言葉(「実現できるかどうかではなく、実現させる意志をもつ政治家が必要である」)は、いささか頼りない(ウヌードゥル新聞2004年04月23日付)。(2004.05.02)
