開発じたばた日誌

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シンボル表示 編

 シンボル表示はどのようにすればいいでしょうか? TSXBINばすべてのファイル形式を理解し、どんなファイルもシンボル表示するなんて可能でしょうか? そんなことをするときは、私がすべてのファイル形式を理解していないとダメです。

 そこで現在のようなマクロファイル方式(当時はシンボル定義ファイルといっていた)を採用しました。 TSXBIN自体はファイル形式を知りません。シンボルファイルにファイル形式が書かれています。 TSXBINはファイルをオープンしたとき、拡張子から自動的にシンボルファイルをロードしシンボル情報を構成します。

 この方法は非常に限られた部分でだけ成功しました。たとえばビットマップファイルのヘッダ部分だけです。 でもビットマップはヘッダに続くカラーテーブルの大きさが固定ではありません。 4ビットカラーでは16個。 8ビットカラーでは256個。 24ビットでは0個です。 このようなダイナミックな部分に対応するには、あらかじめ定義されたシンボルファイルを読み込んで表示する機能だけでは対応できないのです。

 なんてこった!せっかく作ったのにビットマップのような単純なものさえきちんとシンボル表示できないのか。 ここまで作ったところで、私はほかのエディッタはどんな具合だろうかとリサーチしました。 そうそう、何事もリサーチしないとね。

 シンボル表示できるものはほとんどありませんね。 さらにユーザーが自由にシンボルを定義できるものは一つしかありません。 そしてやはりファイルのダイナミックな部分には対応できません。

 ここが根性の見せ所です。このままドングリの背比べに甘んじるか、一歩抜け出すか。 せっかくここまでやったんだから、まねのできないものをつくらないとつまんないでしょう!

1999.5.13