開発じたばた日誌
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幻のHT-LAUNCHER ドラッグ&ドロップ編
ランチャーにアプリを登録する手順としては、ファイラーからドラッグ&ドロップが普通です。
ですからこれをマスターしないといけません。ダイアログでユーザーが実行ファイル名を入力するのは
いただけません。作者は楽ですがユーザーに嫌われます。逆にD&Dはユーザーは楽ですが、作者は大変です。
使いやすいツールとは、作者がどれだけ我慢して、自分が苦労してユーザーに楽させるか考え抜かれた
ツールかもしれませんね。
さて、ドラッグ&ドロップでも苦労しました。そもそもVBではドラッグ&ドロップはサポートされていません。
そういうときのためにAPIがあるんじゃん!! と思うでしょ でもだめなのです。
APIとはこちらからWindowsに働きかける手段です。でもドラッグ&ドロップというのはWindowsからこちらに
働きかけてもらって実現できる機能です。これはメッセージと呼ばれている機構です。
VBではサポートされていないメッセージは使えないのです。
このことについてNIFTYで質問をしました。その回答は
1.VBXを作る。
2.無限ループのようなループで常にメッセージを監視して、D&Dメッセージを盗み見る
1.のVBX(OCXの前身のようなもの)を作るには結局Cでやらないとだめなのです。そんなことするくらいなら全部をCで作ります。
2.の方法を試してみました。そもそも無限ループのようなものを作るのは、パフォーマンスからも、作者のモラルからしても
面白くない方法です。でもできないよりましです。
このころはWindows95が出てきた頃でした。エクスプローラからD&Dしたら50%の確率で失敗(見逃す)するのです。
これから主流になるファイラーで使いものにならないものに未来はありません。
だめなのか。VBではだめなのか。ひたひたとVBとの決別の日がせまってくるような気がしました。