ハノーバ、ローマ2005
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2000年前に一夜にして火山の噴火のために埋没したポンペイ遺跡。
いまだに発掘が続いている。
風呂や水洗便所など、2000年前のものとは信じられないほど高度な技術が使われていた。
残念ながら鉛を使った水道管を作ったため、みんな病気になったらしい。
鉛は毒だが、柔らかいので加工しやすい。さすがのポンペイ人も、鉛に毒があることはわからなかったらしい。
この見事なレリーフを撮影しているとき、腹に妙な振動を感じた。
カメラから目をはずすと、中年女が私にぴったりと寄り添っていた。
ぬうう、この私に気配を悟らせないとは、ラオウでもできぬわ。
腹をみると、ウェストポーチの上にスカーフがかかっており、女はさっとそれをはずした。
なんだ?なんだ?ウエストポーチをみるとチャックが開いていて、中の財布が見えているではないか!
スリだー。
私はあせりまくり、現金やカード、パスポートなどをチェックし、なにもとられていないことを確認した。
危なかった。腹に感じた振動はチャックを開けたときの振動だった。
なんという大胆不敵。今後私の警戒心は一気に高まり、リュックも前側に担いだ。
かっこ悪い?いや、ローマの街では結構いるぞ。
ポンペイの帰りの休憩所で何気なく飲んだ、カプチーノ。うまい。
トイレでは50セントほどの料金を払う。
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