ジュブ・・・ジュブ・・・・・と、淫蕩な音をたてながら、己の赤黒いイチモツが大きく開かれた修兵の口内を出入

りする視覚からの刺激と肉棒からの快感に、恋次は身の内から湧き上がる興奮に瞳をギラつかせ、舌で唇

を湿らせた。

「先輩、上手いっスね。市丸さんと同じくらい上手ですよ」

恋次は修兵の黒髪を梳きながら満足気にそう呟いたが、一方の修兵は驚きの余り、口に咥えていたモノを

放り出して恋次を睨みつけた。

「ちょ、ちょっと待て! お前、まさか市丸さんにテメェのモノを咥えさせたのか?」

「なんでそんなに驚くんです? 普通に「俺の、舐めて下さい」って云ったら、「ええよ」ってヤッてくれますよ。

先輩はヤッて貰った事ないんスか? 市丸さんの口淫、絶品ですよ」

「・・・・・・・・・」

不思議そうに聞いてくる恋次に、修兵は二の句が告げない。

確かに市丸は恋次を可愛がってはいるが、それでも『あの』市丸に平然と口淫を迫れるこいつは、もしかし

なくても大物だろうと独りごちる。

「先輩も今度ヤッて貰ったらいいですよ。・・・それより、ねぇ、先輩、続き! 続きして下さいよ」

修兵の内心の呆れと感嘆を知らない恋次が行為の継続を強請り、修兵は小さな溜息を一つ漏らしたあと、

再度恋次の股間に顔を埋めたのだった。



「あ〜〜〜っ、イイっ! 凄くイイ!」

逞しい背を逸らせて快感に身悶える相手の、勃起した裏筋を舐め上げ、その下の柔らかな袋を揉みしだく。

市丸と比較されていることが明らかなこの上は、修兵とていい加減に手を抜くことが出来ず、自然とその愛

撫は熱を帯びた。

だが、何時までもそうしている気もなく、又、自身の身体の奥底から甘い痺れが立ち上っていることでもあ

り、「もう、良いだろう?」と身を起こした修兵は、勝手知ったる恋次の部屋の、棚の上に置かれた小箱の中

から現世の避妊具であるコンドームを取り出し、器用な手付きで、それを充分に潤っている恋次のイチモツ

に被せた。

「あ〜〜〜っ、俺、出来たら一度あんたの口に出したかったのに」

残念そうにそう云う恋次に、修兵は「そこまでサービスする気はねぇよ」と突き放しながらも、自ら足を開き、

相手を誘う。

「ほら、こいよ」

狙った獲物を仕留めることに関しては『瀞霊廷一』と影で噂される、修兵独特の壮絶な流し目に、恋次の喉

がゴクンと音をたてる。

「―――っ! 先輩!」

むしゃぶりつくような勢いのまま、修兵の身体を布団の上に倒した恋次は、興奮に逸る自身のモノをトロトロ

に蕩けた相手の肉筒に一気に押し込んだ。

「う・・・ぅ・・・・・んんっ」

「・・・・・くぅ。サイコー!」

穿った相手の内壁が十二分に潤っていることを確認し、激しく腰を使う恋次に、修兵も自ら腰を揺らめか

せ、応えたのだった。





「う〜〜〜ん。なんだ、これ。・・・意味が分からん!」

修兵と恋次が熱く燃え上がっている時、夏竹殿から対に位置する『冬梅殿(とうばいでん)』の自室で、日番

谷は一冊の本を前にし、眉間に皺を寄せて唸っていた。

彼が手にしているのは、数日前、現世任務に向かう松本乱菊から「あたしが帰って来るまでに読破しておい

て下さいね」と、笑顔で手渡されたA5版の書籍だった。

日番谷は先程「読みたい本がある」と皆の前で云ったが、実際は乱菊に反強制された「読まなければならな

い本」だったのだ。

しかし、大した厚さではなく、これならすぐに読めるだろうとタカを括っていた日番谷だったが、もうすぐ読み

終えるという部分に差し掛かってから、自分の理解を超える躓きに直面してしまった。

その本は云うなればSEXの指南書であり、挿絵つきで実技を指導したり、小道具の説明から体験談まで

を交えて構成されていたが、最後の章で男女間の肛交について述べた記述があり、それが日番谷を悩ま

せていた。

「男と女でなんでケツを使わなきゃなんねぇんだ?」

『?』マークが日番谷の周りを取り囲み、困惑に唸っていたが、ややあって、ある考えに辿り着き、はっとな

る。

SEXの楽しみ方は千差万別あり、人それぞれであるのは分かるが、もしかして乱菊は自分にそうして欲し

くても、恥ずかしさの余り口には出せず、自分に気付いて欲しいという気持ちを込めてこの本を置いて行った

のだろうか?

日番谷には思いも寄らないことだったが、そう考えれば、いきなりこんな本を自分に押し付けた乱菊の思い

も理解出来る。

(だとすると、あいつはそれを楽しみに任務に励んでいるかもしれない)

市丸当たりに相談すれば、「どれだけ天然なん?」と、間違いなく鼻で笑い飛ばされそうな思考回路だった

が日番谷は大真面目だった。

「・・・どうしよう。あいつ、明日には帰ってくるかもしれない。でもいきなり失敗せずにちゃんとヤリ遂げられる

だろうか?」

これは市丸の屋敷に住む者しか知らない事実だったが、日番谷は何事においても『初めての実戦』というの

が甚く苦手だったのだ。

日番谷は瞳を閉じて暫し悩み、やがて意を決すると自室を後にし、夏竹殿へと歩を進めたのだった。





「んっ! あぁ・・・はぁ・・・・ん・・・」

絶え間ない修兵の艶やかな喘ぎ声に、恋次の腰の動きはより一層激しさをます。

既に一度果てているものの、またすぐに力を取り戻した己のモノで、恋次は思う様修兵の熱い内部を攻めて

いた。

「――−くっ。・・・あんた、好過ぎる! また、イ・・・くっ・・・・・!」

恋次は瞳をギュと閉じて、腰を打ちつけ修兵のナカに二度目の射精を果たした。

それに合わせるように、恋次の手で擦られていた修兵も放出し、大きく胸を上下させ、呼吸を乱している。

「あ〜〜〜っ。サイコー!」

後背位で繋がっている修兵の身体を抱きしめ、恋次は満足気に微笑む。

「・・・・・こら、デカイ図体しやがって重いだろうが」

大柄な恋次の全体重を背中に受け止めている修兵は、呼吸を整えてからそう云ったが、口ほど嫌がってい

る訳ではなく、自分の顔を上向かせる恋次の手に逆らわず、降りてきた唇にも素直に応えた。

互いの舌を絡めあう濃厚なそれが済むと、恋次は身を起こし、自分の後始末し、修兵の身体も清潔な布で

綺麗にふき取り、汗の滴る修兵の前髪を優しい仕草で掻き上げた。

「身体、大丈夫ですか? 何かいつもと違う異変なんてないでしょうね?」

先程使用した薬の効果と、副作用を疑っての言葉に修兵は口角を上げる。

「そんな心配すんな。この薬は元々阿近さんが自分で使う為に考案して作ったモノだから、安全性は抜群な

んだよ」

「だったらイイですけど。あの人、間違いなく先輩のコト狙ってるんですから気を付けて下さいよ」

眉間を寄せる恋次に軽く修兵が笑う。

「テメェもその恩恵に預かってるってのに何云ってるんだ。大体俺達はお前が云うような甘い関係じゃない。

互いに持ちつ持たれつの割り切った間柄だ。一度でも相手を裏切ったらそれで終わりのな」

淡々と云う修兵にそれではと恋次が詰め寄る。

「じゃあ俺がもし先輩を裏切ったら、先輩は俺をどうすんです?」

「勿論ショックは受けるだろうなぁ。でもお前を信じたこと事態は後悔したりしねぇ。お前には俺を裏切るだけ

の理由があったんだろうと思って許すだろうな」

「・・・・・勘弁してくれるんですか?」

「ボコボコにした後にな」

にやりと笑う修兵を見詰め、恋次の中からぞくぞくした悦びが溢れ出る。

「先輩、あんた、そんなに俺を歓ばせてどうすんです」

「別にどうもしねぇよ。・・・もう寝るか?」

「嫌ですよ! そんな嬉しいこと云われてこのまま眠れる訳ないでしょ。・・・ねぇ、先輩、先輩が持っているあ

の黒絹の縄で先輩のこと、縛ってもいいっスか?」

恋次が云うのは、以前修兵が日番谷に使用したことのある黒絹を寄り合わせた縄のことだった。

「・・・お前もヘンな奴だな。俺なんて縛っても楽しくないだろうに」

修兵は閨の行為において、相手を拘束したり道具を使用したりするのを確かに好んではいるが、自分がそ

うされたいとは思わない。だから正直なところ、恋次の申し出はありがたくないものであったが、修兵が相手

をその気にさせ、行為に持ち込むのが得意なのと同じくらい、恋次は一度身体を重ねた相手に対して、自分

の我を通すのが得意だった。

「そんなことないです。きっと似合いますよ。ねぇ、良いでしょう? 良いって云って下さいよ」

おそらく自分が首を縦に振るまで食い下がるであろう相手に修兵はうんざりとなり、一つ深い息を吐いた。

「今度にしろよ。今からわざわざ俺の部屋まで取りに行くのは面倒だろうが」

だが恋次はそれに、えっへっへっと笑った。

「心配無用っス。晩メシ前に先輩が風呂に入ってる時に先輩の部屋から持って来ましたから」

寝具の前に供えられている飾りだなの引き出しから、黒縄を取り出した恋次に修兵は唖然となった。

「お前なぁ、そういうのを住居不法侵入ってんだぞ」

「細かいことはいいじゃないスか。先輩だって俺が現世で手に入れたブツで日番谷隊長と好い思いしてん

ですから。俺の物はあんたの物。あんたの物は俺の物ですよ」

「・・・・・・・」

世の中はそんな単純には出来ていない。・・・と、この男に判らせるのは自分では無理だと悟った修兵は脱

力感の余り、布団につっぷした。

「あ〜〜〜っ寝ないで下さいよ、先輩。・・・ねぇ、縛っても良いんでしょう?」

承諾の応えを待つ気も無い様に、自分の身体を仰向けにし、二本の黒絹の縄で両手足を拘束してしまう恋

次に、逆らうのも面倒になった修兵は大人しく身を任せたのだった。



恋次が修兵の右手首と右の足首、左手首と左の足首、そして肘と膝をそれぞれ一本の縄で固定すると、修

兵は大きく足を開き、局部を思うさま恋次の視線に晒した姿勢で敷布団の上に寝転がった。

「うわぁ〜〜〜っ! 凄ぇイイ眺め!」

確かに黒髪に黒い瞳で、尚且つ締まりのある精悍な身体を持つ修兵に、黒縄は好く映えていた。

興奮ひとしおの恋次に対して、眉を顰めたままの修兵はにべもなくそっけない。

「云っとくがもう一度だけだからな。今度イッたら今日はもう仕舞いだぞ」

「判りました。それじゃあまぁ・・・」

頂きます。と、続けようとした恋次の声を遮って、襖がカタカタと鳴る。

「檜佐木。阿散井。・・・俺だ、日番谷だ。今、入っても良いだろうか?」

「「日番谷隊長!?」」

遠慮がちな日番谷の声を聞いた恋次と修兵が見事にハモった。



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