開発じたばた日誌

Styx　たくさん起動編

　なんでもＤ＆Ｄと最近使ったファイルを作ったとき、困ったことが起こりました。いろんな種類のファイルをなんでもＤ＆ＤボタンにＤ＆ＤしたらStyxはどうすればいいのでしょうか？

　たとえばDOCファイルを３つ、XLSファイルを２つ、TXTファイルを４つまとめてドロップされたらどうすればいいいのでしょうか？

　もっともらしい動作としては、ワードで３つのDOCファイルを、エクセルで２つのXLSファイルを、秀丸で４つのTXTファイルを開くことです。

　そんなことしなけりゃいいじゃないと思うかもしれませんが、こんなことをやられたときどうすればいいのかきちんと決めておかないといけません。

　ワードやエクセルはコマンドラインにファイル名をずらずらと付けて起動すればうまくいきます。たとえばこんな具合です。

　C:\MSOFFICE\WINWORD.EXE C:\MYDOC1.DOC C:\MYDOC2.DOC C:\MYDOC3.DOC

　ところが秀丸ではこの手が通用せず、一番目のファイルしか開いてくれません。これは秀丸の問題ではありません。MDIとSDIの違いなのです。

　MDIとはワードのように一つのアプリがいくつものファイルを同時に開くことができるアプリのことです。一度にたくさんのファイルを開くのですから、当然コマンドラインにファイル名をたくさん書くことができます。

　これに対しSDIとは一つしかファイルを開かないアプリのことです。たとえば秀丸でたくさんのファイルを開くときは、秀丸をたくさん起動しないといけません。

　したがってSDIアプリはコマンドラインにたくさんのファイル名を書いてもだめなのです。このことがわかり、SDIアプリは何度も起動することにしました。ワードで３つ、秀丸で３つファイルを開くときは

　C:\MSOFFICE\WINWORD.EXE C:\MYDOC1.DOC C:\MYDOC2.DOC C:\MYDOC3.DOC
　C:\秀丸\HIDEMARU.EXE C:\MYTXT1.TXT
　C:\秀丸\HIDEMARU.EXE C:\MYTXT2.TXT
　C:\秀丸\HIDEMARU.EXE C:\MYTXT3.TXT

　これだけのコマンドラインを作って起動しています。これはうまくいきました。 StyxがアプリがSDIかMDIか教えてもらうのはこのためなのです。なに、そんなこときかれたことがない？それはそうでしょう。超有名なソフトは私がデフォルトでSDIかMDIかすでにカスタマイズしているからです。気が利くでしょ！さあ１０個でも２０個でもドロップしてくれ。