開発じたばた日誌

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少し休憩 編

 ここで私のソフトから離れて、Windowsってどんなことをやってくれているのか紹介してみたいと思います。 プログラマがしなくてはいけないこと、Windowsが勝手にやってくれることはなんでしょうか?

 まず目に見える部分からいきましょう。 Winodwsはどうすればいいかわかっていることはすべて表示してくれます。 プログラマがウィンドウの大きさを指定すればその四角形を表示し、たいていは枠も描いてくれます。 最大化、最小化ボタンも描いてくれます。タイトルのテキストを指定すれば、タイトルバーも表示してくれます。

 次にメニューです。メニューも、中にこしゃくな絵を描かなければWindowが全部表示してくれます。 プログラマはメニューの文字列を指定すればいいのです。どんな文字列を表示すればいいのかわかれば メニューは表示できるもんね。

 ボタンやリストはどうでしょうか?ボタンはそこに表示する文字さえわかれば表示できますね。 そうWindowsが全部表示してくれます。影を付けたり、クリックされたら押された表示にしてくれます。 リストにいたってはスクロールまでやってくれます。

 このようにWindowsは、自分でできることはできる限りやってしまおうとします。 このおかげでいろいろなアプリの見た目や操作性が統一され、初めてふれるアプリでも基本的なことはできるのです。

 じゃあ、Winodwsがわからないことってなんでしょうか? ボタンをクリックされたらどんなことをすればいいのかわかりません。 メニューである項目が選択されたらどんなことをすればいいのかわかりません。 こういうことはプログラマしかわからないことです。そうです、この部分をプログラマが作るのです。

 あなたがメニューをクリックする。メニューがぴろっとでる。メニューの階層をたどっていく。階層のメニューが表示される。 これらはWinodwsがやっているのです。そしてあなたはメニューのある項目を選択する。ソフトはあなたのやってほしいことをしてくれる。 ここはプログラマの作った部分がやってくれているのです。

 FileSumを例にもうちょっとお話をしましょう。ウィンドウの大きさを変更したとき、何が起こるでしょう? Windowsはウィンドウの大きさを変更し、枠やメニューなどを表示し直してくれます。 では棒グラフの部分はどうでしょうか?ここに何を表示したらいいのか知っているのは世界で私だけです。 Winodwsはこの部分をどうしたらいいのかわかりません。したがって「大きさが変更されたよ」というメッセージを 送ってくるのです。Windowsの義務はこれで終わりです。

 大きさが変更されたことを教えてやったから後はおまえがよきにはからえ、というわけです。 大きさが変更されたことを教えてもらって、私は一生懸命必要な部分を表示し直すのです。