開発じたばた日誌

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Dialog Check フォント編


 さて落ち着いてビットマップというものを考えてみましょう。ビットマップは大きくなったり小さくなったり するのでしょうか?ビットマップとは、1ドット1ドットが何色でできているかを定義しているようなものです。 ですからドット(ピクセル)単位の大きさは一定です。もしそれが10x10ピクセルならどんな解像度でも10x10ピクセル のはずです。

 ということはビットマップが大きくなったり小さくなったりしているのではなく、ボタンが大きくなったり 小さくなったりしているのです。なんというトリック!変化しているのは絵ではなくボタンなのです。  そんなあほなと思うかもしれません。では実験をしてください。解像度を変えずにシステムフォントだけを変えてみましょう。 解像度を変えないのは比較しやすくするためです。たぶんリブートの必要があるので、その前にターゲットのダイアログの大きさを 紙などに写しておきます。どうです。変わったでしょう。

 でもよく考えるとこうならないと困るのです。もしボタンの大きさが**ピクセルの大きさに決まっていたらどんな ことが起こるでしょうか?フォントを変更するとO.K.ボタンの文字がボタンに対して、大きすぎたり、小さすぎたりしてしまいます。 どんなフォントでもうまくいくO.K.ボタンは存在しなくなります。ここにダイアログの秘密があります。

 さきほど、解像度でボタンの大きさが変わると書きましたが、正確にはフォントの大きさで決まっているのです。 解像度を変更すると、その解像度で見やすいフォントに変更するので解像度に依存するような気がしていただけです。 大きいフォントでは大きいボタン、小さいフォントでは小さいボタン。ボタンだけではなくダイアログウィンドウ の大きさそのものも変化します。ね、うまくできてるでしょ。MSも結構やるもんだねと少し感心しますね。

 と、ここまで探り当てたのはいいのですが、私のDialogCheckはどうなるのでしょう。ダイアログは複雑なことをして うまく世の中を渡っていきますが、私のDialogCheckも同じようにうまくやらないと世の中を渡っていけません。

 なんてこった!!ダイアログがやっている頭をかきむしりたくなるような面倒くさいことをDialogCheckでやらなくては いけないなんて!!いつも何気なくみていたけど偉大なことをしていたんだね。