ギンは先ほど懐紙を取り出したのと同じ着物の袂から、小さな紅容れの様な物を日番谷に差し出した。
「・・・・・? これはなんだ?」
「身体が柔らこうなるおクスリ、とでも云えばええんかな・・・。冬獅郎は初めてやし、身体もまだ小さいよ
って、これを使かわせてもらうわ。−−大丈夫や、副作用とかは一切ないよって安心してや」
蓋を開けて透明な軟膏状の中身を見せるギンに、日番谷は「解かった」と頷いて、自ら布団の上に仰向
けに寝転び、足を開いた。
全てを自分に委ねようとする恋人の姿にギンは微笑する。
「冬獅郎、キミのその積極的な気持ちはもの凄う嬉しんやけど、我が侭を言わせて貰えるなら、四つん這
いになってお尻上げてくれへんやろか?」
(・・・四つん這い・・・・・)
ギンに云われたポーズを頭の中で想像した日番谷は、流石に躊躇い困ってしまった。
「う〜〜ん、やっぱ恥ずかしいかぁ・・・。でもな、冬獅郎がそうしてくれるとボクもやりやすいし、冬獅郎の
負担も少ないんよ。・・・・・だからお願いや、冬獅郎」
ギンに優しく髪を梳かれながら諭されて、日番谷は渋々ながらも身を起こすと、相手の要求通りの体勢を
取ってギンの目前に幼い秘所を晒してくれた。
(−−−絶景や! なんちゅう可愛さやねん、冬獅郎!)
もはや何の衒いも遠慮もかなぐり捨て去っているギンは、自分の片手にすっぽりと包み込んでしまえる
位に小さな白い日番谷の双丘を割り開き、そこに息ずく薄紅色の秘所を思うさま舌で嘗め回し、舌先を
捻じ込んで蹂躙する。
「んん・・・っ! あっ・・・・・い、きなり・・・そんな、・・・ダメだ、市丸!」
「うるさいわ。キミは黙って感じとりぃ!」
突然の強い刺激に抗議した日番谷を、叱り付けるように一蹴したギンは更に舌を激しく使い、日番谷を
責める。そしてギンの掌に鷲掴みにされていながらも、無意識に逃れようと蠢く腰は隠遁な動きとなって
ギンの目を楽しませた。
「・・・ぁ・・・っ・・・・・はあぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・・」
やがて暴れ疲れた様にぐったりとなった日番谷が肩で上体を支え、荒い息を付き始めたのを合図と取っ
たのか、ギンが顔をあげ、唇をひと舐めすると、先程の軟膏をたっぷりと指で掬い、ひくつく日番谷の秘所
に塗りつけた。
「−−あ−っ・・・市丸・・・?」
熱くなって感じやすくなっている場所にひんやりとした刺激を加えられ、日番谷の身体がビクンと震えた。
「びっくりした?堪忍や冬獅郎。・・・・・今からここにボクの指を入れてキミのおしりを柔らかく慣らすんよ。
充分に慣れたらキミの中にボクんモン入れてな」
云い終えると同時に、ギンは日番谷の中にしなやかな白い中指を一本挿入する。
「・・・・・んん−−・・・」
「痛くは無いやろ? 暫らく我慢してくれたらええ思いさせるよって辛抱してや」
ぞくぞくとした違和感を敷布を握り締めて耐える日番谷の細い背中を撫ぜながら、しかし秘所に差し込ん
だままの指の動きも止めぬままギンが宥める。
ゆっくりと根元まで埋めた指を同じ速度で引き抜き、又、埋める。これを何度も繰り返し、日番谷がギンの
指の太さに馴染んだ頃を見計らって、根元まで埋めた指をぐるりと回す。
「あぁ!−−あ・・・っ」
咄嗟に嬌声を抑え切れなかった日番谷に、含み笑いを漏らしたギンはもう一本、今度は人指し指も添え
て挿入する。それが馴染んでくれば更にもう一本別の指が加えられ、三本の指が十二分にその場所を
蕩かしたのを確認したギンは全ての指を一斉に引き抜いた。ずぶり、と淫蕩な音が聞こえた。
直腸の熱とギンの指での摩擦でとろとろに溶けた軟膏が、ギンの指に引かれて日番谷の肌理の細かい
内股を流れ落ちてゆく。
「−−−愛しとう・・・冬獅郎!」
その言葉に日番谷が小さく「・・・俺も」と応えたと同時にギンが挿入を開始する。
ぬぷり・・・と音をたてて押し当てられ、埋め込まれていくモノは日番谷の予想に反して、意外な程あっさ
りと最奥まで到達した。全てを収め終えたギンは冬獅郎の身体を背後からギュと抱きしめた。
「んんん・・・ええわぁ、冬獅郎・・・」
「く・・・ぅん−−−−−市・・・丸・・・・・」
「・・・ボクら一つにつながっとるんよ。ボクら二人で一つなんよ! 解かるか、冬獅郎」
「あっ・・・わ、かる。・・・・・市丸、俺、嬉しい・・・」
「ボクもや、信じられへんほど幸せや。・・・・・動いてええか? 冬獅郎」
「うん。・・・市丸、お前の好いようにしてくれ。−−俺はお前のものだから」
−−その、世にも可愛らしい言葉に、ギンはくたりと力を抜ききった日番谷の身体をもう一度ギュと抱きし
めた後、思うさま腰を使い始めた。
「・・・あ!・・・ああんっ・・・・・ああ・・・っ」
「はぁ・・・っ・・・・ん・・・んっ」
ギンのモノが出入りする度ぐちゅぐちゅという淫靡な音がたち、二人の荒い息遣いが部屋を満たす。
日番谷が完全にギンの太さと長さに馴染んだのを見計らい、ギンは日番谷の耳元に囁いた。
「冬獅郎も自分の好えようにおしりを振ってみい。その方が絶対に気持ち好えから」
「−−−−−尻を振る・・・のか? ・・・・・どうすれば良いんだ?」
「自分の好きなようにしてええんよ。上下でもええし、横に振ってもええ。・・・けど出来たら廻してみたら
ええわ」
「・・・・・尻を廻す。−−−こうか?」
房事に関して殆ど何も知らないらしい日番谷はギンに言われたことを素直に実行した。その途端!
「んっ!ああ−−っ!」
「−−くっ!・・・あ、あかん!」
二人して絶叫してしまった。
「−−あぁ・・・・・これ、気持ち良い!」
感極まって、うっとりと目を閉じ、尚一層腰を動かそうとする日番谷を慌ててギンが制する。
「あかん! 冬獅郎、これはあかん! ムチャクチャ良すぎや! ボク、イってまう!」
ギンの上擦った声も自分の快感を追うのに夢中な日番谷の耳には届かず、その間も腰の揺らめきは止
まらず、危うく達しそうになったギンは心底焦った。
(こ、この子、もの凄い名器や。・・・けどこのボクが二度もイカされるなんて冗談やない!)
ギンは仕方なく最終手段として、自らのモノを日番谷の中から引き抜いた。
「・・・! やだっ! −−何で抜くんだよ?」
忽ち上がる可愛い抗議に、汗で張り付いた前髪を掻き揚げながらギンはうっそりと哂う。
「そう怒りなや。ボクな、いろいろと試したいコトがあんねん。冬獅郎かて少しでも長く愉しみたいやろ?」
「・・・・・・・ぅ」
日番谷にはギンの『長く愉しみたい』という意味は解からないし、先程までの快感に未練があったが、ギ
ンが他にやりたい事があるのなら仕方が無いと渋々と諦めた。
そのいかにも残念そうな日番谷の表情は、ギンの生来の嗜虐心に火を点ける。
「今度はボクの膝の上においで。後ろ向きに座って自分でボクのモン飲み込むんよ」
胡坐をかいたギンが日番谷を誘い、素直にそれに従うように近づいた日番谷はしかしすぐには後ろを向
かず、膝立ちのまま、小さな手をギンの両肩へと乗せる。
「・・・・・なに? 冬獅・・・」
疑問を言葉にする前に、日番谷の唇に自分のそれを塞がれたギンは頭の中が真っ白になりかける。
おずおずと躊躇いがちに差し込まれた震える舌に、はっ、となったギンは慌ててそれに応える。ギンの肩
に置かれた日番谷の手はやがてしっかりとギンの後頭部に廻され、ギンの腕は日番谷の細い肢体をか
き抱いた。幾度も口付けの角度を変え、相手の甘い口内を堪能する。互いが満足して日番谷が身を引く
形で離れた時、細い銀の糸がその後を追った。
まさか日番谷の方から自分に口付けをするなどとは想定外だったが、ギンの驚きはそれだけでは留まら
ず、日番谷はギンの股間に視線を落とし、そこに隆々と起立しているモノの先端にも軽く接吻を送った。
「・・・っ・・・・・」
それはほんの僅かの刺激に過ぎなかったが、視覚と精神的な快感は性交に慣れているギンをしても
甘い呻き声を漏れさすに充分だった。
「−−−男殺しや・・・」
「・・・えっ?」
「キミみたいんを『男殺し』ゆうんよ。・・・ほんまに天然はコワイわ!」
いかにも参ったという顔をするギンに日番谷は訳が解からず困惑するが、ギンの「もうおいで」という言葉
にホッとして、後ろ向きにギンの膝に跨り、熱いギンのモノに手を添えて自らの秘所へと宛がいゆっくりと
腰を降ろす。
「んん・・・っ・・・・・はぁ・・・」
日番谷がギンの全てを飲み込んで小さな溜息をつくと、ギンはその足を大きく開かせ、幼いながら精一
杯立ち上がっているモノにしなやかな自分の指を絡めた。
「ああっ・・・ん・・・・・」
身体の奥深く飲み込んだモノと男の快楽を熟知しているギンの指の動きに、日番谷は一溜まりも無く陥
落し、射精感が込み上げてくる。だが、あと少しで放出するであろう頃にすっとギンの指が離れて行って
しまい。思わず腰を振って身悶えした。
「い・・・やだ! やめないでくれ! して! してくれ、市丸!」
感じすぎた為に、翡翠の大きな瞳に生理的な涙まで浮かべた日番谷が哀願する様は、これ以上なくギ
ンを悦ばせる。
「ボクの指、気持ち良かったやろ? でもな自分の指で扱くんもめちゃ気持ち良えよ。冬獅郎は自分で慰
めたコトくらいあるんやろ? なぁボクの目の前でして見せてぇな」
「ぁ・・・そんなの、むり・・・」
ギンの恥ずかしい要求に流石に躊躇った日番谷が貌を真っ赤に染めてふるふると首を振る。涙がぽろ
ぽろと頬を伝って流れていくが、ギンは容赦しなかった。
「大人しく云うとおりにしぃ! キミは誰のもんなん? ボクのもんやろ!」
激しく叱責された日番谷は小さく呻きながらも、云われたとおりにそろそろと自分のモノに手を伸ばし、
やんわりとそこを握った。途端に甘い痺れが延髄を駆け抜ける。
「ああんっ!」
「ええ子や。可愛え子! そのままイクまで続けるんよ! おしりもちゃんと自分で振って、良い声ボクに
きかせてな。ご褒美にボクはこっちを可愛がってあげるわ」
そう云うとギンは日番谷の両胸の薄紅色の尖りをいじくりだした。くりくりと捏ね上げ、つぷりと押し付け、
二本の指で挟んで舐りまわす。忽ち日番谷の口から止まることのない嬌声が溢れ出た。
「−−あ・・・っ−−ああ・・・ゃん!・・・やぁ−−市、丸、・・・おれ・・・・・も・・・ぅ」
「イクときはちゃんとボクにそう云うんやで! もしも勝手に出したりしたらおしおきやからな」
後口深く男を含まされ、自ら陽根を扱き、胸の敏感な突起を捏ね回されて、真っ赤に染まった顔に涙を浮
かべ、口元から細い雫を流して喘いでいる日番谷にはもはや射精したいという本能しか残っていないか
に見えたが、それでも健気に、ギンの言葉に僅かに頭を上下させて応える。
「・・・ぁん、・・・もぅ・・・・・」
「出すときは何て云うんやった、冬獅郎?」
「−−−−−イクぅ・・・ああん! イっく−−−!・・・・・」
ギンの膝の上で激しく揺れていた日番谷の細い身体が一瞬の硬直の後、ブルリと胴震いし、陽根が弾
け、自らの身体と小さな両手を濡らすさまをギンはじっくりと堪能した。−−もっとも、キュと締まった日番
谷の秘所に一緒にもっていかれないように唇を噛み締めながらではあったが・・・。
「・・・ほんまにええ子や。−−ちゃんと云えたな。・・・ちぁんと云えて、たくさん出したな」
はぁ、はぁ、と荒い息を吐き続け、汗びっしょりになった日番谷の前髪を優しく梳き、ギンは幼い身体を布
団の上に寝かせて、両方の膝裏に手を掛けるとそれを日番谷の頭の近くまで持ち上げた。
殆ど二つ折りと言っても良い苦しい体勢に、流石に日番谷が許しを請う。
「待ってくれ、市丸。・・・少しでいいから休ませてくれ」
「−−あかん! 今度はボクが楽しむ番や。冬獅郎、キミは泣いて、悦んで、感じとったらええんや!」
云い置くと、すかさずほぼ垂直にした日番谷の身体を真上から自分のモノでズブズブと串刺しにする。
「ひっ! ぁあああ・・・っ!」
たまぎるような日番谷の悲鳴はギンに一層の興奮を与え、忽ち早い抜き差しが始まる。
「うっ・・・ええ! ほんまサイコーや。・・・自分じゃ解からんやろうけど、キミの身体はこの世に二つと無
いもんやで」
以前、ギン自身が言われたことだったが、ギンにしてみれば冬獅郎こそがとの思いで満たされている。
「あ・・・ぅう、お前、酷い奴だ・・・市丸」
眉間に皺を寄せて、苦痛と快楽の狭間で揺さぶられている日番谷の抗議もギンは一笑にふした。
「そうや。ボクは酷い男や。・・・でもその性悪なボクを好きなんは誰や?」
「・・・・・・・」
「始めにゆうたやろ? 嫌ならボクを殺して逃げたらええんや、正当防衛や、キミの咎にはならん」
腰の律動を止めぬまま、見開かれた大きな翡翠の瞳を覗き込んでギンは哂う。
「−−逃げへんのやったら、もう一度、ボクを好きやてゆうてみい。−−ボクを愛しとうってゆうてみい!」
その言葉に日番谷は目じりに溜まった涙を振り払うかの様にギュと目を閉じ、直ぐに開いた瞼から現れ
た瞳は日番谷が本来持っている強い光を宿していた。
「お前が好きだ、市丸。 −−お前を愛している!」
その言葉にギンは自分の肉欲が弾け飛ぶのを感じた。たまらない愛しさが嵐の様に襲ってくる。
ギンは高々と持ち上げていた日番谷の腰を降ろし、詫びるように頬にくちづけ,抱きしめた。
「堪忍や、冬獅郎・・・でも、我慢できひんかったんや」
「・・・いいんだ。俺は怒った訳じゃない」
「−−愛しとう、冬獅郎」
「ああ・・・俺も−−」
互いの背を抱きしめ、足を絡め、共に絶頂を目指す。
「ああっ、もう、落ちる!・・・・ボクと一緒に落ちてや、冬獅郎!」
ギンは数回激しく腰を打ち付けるとたっぷりと日番谷の中に吐精して果てた。
「く・・・っう・・・・・」
「ふ・・・はぁ・・・ぁ」
感じ易く敏感になっている直腸に、大量の熱い液体を注がれた衝撃で日番谷もギンの後を追うように短
く放出する。
眼も眩む快感の余韻に二人して言葉も無く、指一本動かせずただただ抱きしめあっていたが、暫らくして
ギンが揚々身を起こし、腕の中の愛しい者の名を呼んだ。
「・・・・・冬獅郎?」
だか、その呼びかけに応えは返らず、長い睫毛で縁取られた瞼は閉ざされ、静かな寝息のみが聞こえ、
ギンを苦笑させた。
「気ぃ失うてしもたんか、初めてやったんにムチャしてしもうてほんま、堪忍な」
ギンはゆっくりと身を起こすと、さも愛しいとばかりに日番谷の身体の彼方此方に触れ、ようやく気が済む
と、先程脱ぎ捨てた着物を纏い、続き部屋の箪笥の中から二枚の白い着物を取り出し、肩にかけた。そ
して注意深く、気を失った冬獅郎を抱き上げ、その身を清める為に湯殿へと足を向けたのだった。
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