立山町をクラフトと有機の里に
作井 英人
立山町の活性化を図るため、「クラフトと有機の里」づくりを提案するものです。
近年、立山町も人口減少と高齢化に伴い、町の活性化が重要な課題となっており、様々な取組みが行われています。しかし、町内では、若者の流出や空き家、遊休農地が増えている状況です。特に五百石商店街については、廃業する商店が続いており、老朽化した店舗を解体する事例も増えており、活気が失われつつあります。
こうした課題を解決する方策の1つとして、若者を呼び込み立山町の活性化を図るため、町をはじめ関係機関・関係者が連携して、クラフト作家や有機農業をめざす若者の移住・定住を支援し、新たな町づくりを進める提案です。立山町内には、クラフト作家や有機農業を実践する若者の移住・定住の事例、大きなクラフトのイベントの開催などもあり、「クラフトと有機の里」づくりの下地はあるものと考えられます。
<施策>
1 組織づくり
立山町が「クラフトと有機の里」づくりをめざすことを宣言し、その活動推進母体となる「クラフトと有機の里づくり推進協議会」を設立します。
2 若者の誘致活動
町が、クラフト作家や有機農業をめざす若者を全国から募集し、面接の上、合格者に対して、国の制度を活用し、地域おこし協力隊員等として委嘱し、その方に、推進協議会が中心となり町内の空き家や農地をあっせんし、活動のサポートをします。毎年、数名を委嘱し10年程度続けます。
3 販路
クラフトや農産物については、まちなかファームや元気交流ステーション、吉峰、イベント、ネットなどで販売する場所や機会を設けます。
<効果>
1 若者の移住による人口増加や町の活性化につながります。将来、町内の子供からもクラフト作家や有機農業をめざす若者が育つことが期待できます。
2 町の知名度やイメージも向上し、クラフト作品を鑑賞・購入したい観光客の増加、有機農産物を購入したい消費者の増加、町民等の健康増進につながるとともに、クラフト作家や農業者の所得向上により、移住者の定着につながります。
3 元気のある芸術・文化的な地域づくりや有機農業の推進により、国連の提唱するSDGsや我が国・本県の農業・環境施策にも貢献します。さらに、
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