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2003年12月13日(土)11:00〜13:00、薬日本堂(株)が主催する「ワンデイ・セミナー」を受講しました。場所は薬日本堂が運営する東京品川の「漢方ミュージアム」で行われました。漢方やツボに関するお話と、薬膳料理昼食会の約2時間の講習で、料金は4800円。限定30名なので予約が必要でした。以下、ミュージアムの概要や、セミナーについてレポートします。また、11月30日にオープンした富山駅前CICビル5Fの「癒楽甘
春々堂」を訪れた感想を、後日報告いたします。 |
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「ニホンドウ漢方ミュージアム」〜キレイと元気がここにある 漢方のすべてがここにある〜概要 | ||||||||
創業35年の漢方専門薬局 薬日本堂株式会社(本社所在地:東京都港区高輪3-25-29 資本金:10億1450万円)は2003年9月1日、品川に「ニホンドウ漢方ミュージアム」をオープンしました。 JR品川駅から歩いて3分。ビルのワンフロア(1階)に漢方ブティック、漢方レストラン、漢方クリニック、漢方スクールなどが集まる、大型漢方複合ショップです。漢方ブティックには薬剤師と中医師(中国の漢方医師)が合わせて6人おり、漢方の相談することができます。また、漢方薬を買うと翌日と半月後に電話がかかってきて、使い方などのフォローもしてくれます。 ホームページ http://www.nihondo.co.jp/ |
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ワンデイ・セミナーを受講して | ||||||||
薬日本堂(株)が主催する「ワンデイ・セミナー」は、約2時間の講習でダイエット・美肌・薬膳料理・アロマテラピーなど、身近な話題をテーマに、楽しく漢方を学ぶことができる1日完結のプログラム。今月のテーマは"漢方で肌美人になろう"〜にきび・吹き出物編〜ということで、悩みを抱えている女性は多いらしく定員いっぱいの教室でセミナーは行われました。オープンの今年9月からこれまで、「便秘」「美肌」など女性の受講者を意識したテーマが月ごとに用意されてきました。この日も受講男性は1名で、あとはすべて女性です。年齢層も20代〜30代とターゲットはかなり絞られているようでした。 | |||||||||
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《漢方セミナー&薬膳料理食事会》定員30名 〜プログラム〜 (1) 講義(40分) …講師:薬日本堂(株)薬剤師 〜10分休憩〜 (2) 美肌のための薬膳料理食事会(40分) (3) 東洋の力!美肌を手に入れるフェイスマッサージ(20分)…講師:中医師 〜質疑応答&アンケート 5分〜 |
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前半の40分は薬剤師による講義があり、10分の休憩を挟んで、薬膳昼食会のあと20分間中医師からのマッサージとツボの指導が行われました。休憩や食事の時間には十分余裕がありましたが、実際は食事中なども薬剤師が生活にかかわる漢方、東洋医学の話題を提供してくれるといったような、終始和やかなムードで進められました。
講義は原因を探り、問診を通して対処法を導き出すという東洋医学の考え方にそった方法で行われ、最初に「肌は体の中を映す鏡!」と題して、にきびの発生箇所や腫れ物の状態から体の異常シグナルを読みとる方法についての説明を受けました。肌や舌の状態から臓器や生活習慣の乱れまで読取られてしまうという、東洋医学に特有なこの診断方法に最初少し驚かされたのですが、半信半疑ながらも思い当たる節がありなかなか苦い思いをしました。次に簡単なチェックリストで各自体質診断をした後に、「気虚」「気滞」「血虚」「お血」4種類の体質についてお話があり、その他、舌による体質診断の方法についてもうかがいました。20代〜30代女性が最も関心の深い「肌」をテーマにしながら、東洋医学の考え方や漢方について入門レベルで学ぶことができる50分間でしたが、まずは簡単なチェックを行い自分の体質を知ることから始めるという、身近で親しみやすい「漢方」のイメージを受講者にあたえたのではないでしょうか。 また、薬日本堂薬局では、はがき、インターネット、FAXで気軽に相談できる「体質別にきび紙上相談室」というカウンセリングを行っており、「漢方流ニキビタイプ」という形式で3パターンのタイプで診断し、それぞれに応じた代表的な漢方薬を紹介しています。もちろん、もともとは漢方の専門薬局なので「漢方薬は必ずご相談の上、体質にあったものを服用ください。」という注意書きがありますが、1つの症状にも、タイプにより原因はそれぞれ違い、適応する薬は複数あるという東洋医学の考え方、漢方薬のポイントをうまくPRする手段となっているように感じました。 後半の薬膳昼食会では、食事をとりながらメニューに使われている生薬や食材の効能や、「医食同源」の考え方についてお話がありました。 メニューに関して特徴的だったのは、主食を大切に考えているということで、薬日本堂がオリジナルにブレンドして販売している十穀(玄米(α化)・7分づき米・胚芽米・丸麦・押し麦・きび・あわ・ひえ・そば・はとむぎ)が主食でした。ここでは特に、よく噛んで食べることを習慣づけるよう勧められました。 |
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富山でも薬膳のメニューをおいているお店(※註)がありますが、どちらかといえば高級で敷居の高い印象があります。また、ターゲットは生活習慣病を気にする高齢層を中心としており、幅広い世代に受け入れられるような手軽なものにはなかなか出会えません。しかし、お弁当で配膳された昼食会メニューは、見た目には一般的な家庭料理そのもので、下準備の段階でひと手間、ふた手間かけてあるということのようでした。調理段階に生薬オイル、生薬湯、生薬ブイヨンが使われ、食材に関しては普段食卓に上らないような柿の葉、はと麦、金針菜なども混ざっていましたが、どれも調理方法に工夫をほどこし食べやすく調理してある印象を受けました。 このような「飾らない薬膳」の意識は、やはり漢方ミュージアム内にあるレストランにおいても感じられました。特にランチメニューは、そば、オムライス、カレーなど、学生食堂のようなメニューを千円以内で食べることができ、こだわりの食材(十割蕎麦・十穀米・野菜・魚・肉)や、漢方薬味調味料を使うことで、手軽な健康料理を提供しています。この日(土曜の昼時)のレストランは、入れ替わりしながらも約8〜10組ぐらいのお客さんが常にあり、食事をした後は店内で販売されているハーブティーやアロマ商品を手に取ったり、体脂肪や血圧計で測定をしたりする人の姿がみられました。 |
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食事の後には、いつでも手軽に行うことができるツボ、マッサージ方法について紹介がありました。なかなか絵や写真の説明ではわかりづらいツボの位置を、中医師がひとりひとり席をまわって指導にあたってくれました。
以上のようにワンデイ・セミナーは、日常に漢方や伝統療法を上手く取り入れ、健康で美しく生きようということを基本テーマに開催されています。これまでの「漢方」にはアレルギーやアトピー、更年期障害などを患い、病院で手を尽くしたけれどなかなかよくならない人々が、最後にたどり着く「秘薬」のイメージがあったかもしれません。しかし、このような「むずかしい」「わかりにくい」薬のイメージは近年なくなりつつあります。漢方ミュージアムは、私たちが健康で美しくあるために、手軽に楽しく「漢方」を日常にとりいれる方法について発信を続けています。来年1月からはさらに深く漢方を勉強したい人を対象にした「漢方スクール講座」も開講されるということです。 ※ 註 富山では、温泉やホテルのコースメニューとして薬膳を扱うほか、「薬膳割烹」を提供している料理店などもありますが、これらは価格が比較的高めです。この漢方レストランのように気軽に薬膳を食べられるお店としては、おもに薬膳甘味を扱うカフェ「広貫堂
癒楽甘 春々堂」や、手ごろな価格でランチを提供している「池田屋安兵衛商店 健康膳薬都」などがあります。 |
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