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MARK IVES : Guitars, Clarinet, Bass, Voices

CLIVE IVES : Electronics, Percussion, Violin


 WOOの作品のほとんどに製作・録音年月のクレジットが無いので困りますが、
これは東京の輸入盤店に並びましたので おそらく '85年位の作品と推測できます。
 当時 私は渋谷のCISCOで購入。
 『プライベートな雰囲気の室内楽』という内容の解説があったのを憶えています。

 前作"Whichever Way ......"は録り貯めた曲を集めたものだったので
音質にバラつきがありましたが、これは明らかに集中して録音されたもの。
 前作の匂いをそのままに、電気的なフィルターをかけたようにオブスキュアな
感じで統一しています。
 前作の再解釈した曲があるなど 地続き的な作品。


 基本的に弦と電気音を使用し、より自由な空間で音の出方を楽しんでいるようです。
 その分、うっすら泣ける感じの曲は無くなりました。いや 正確には、聞き込んでいく
内に 一層うすいながらも泣けるのがわかるんですが。

 少し前にポストロック 若しくはアウトロックという風に紹介される音楽がありましたが、
本作は特にその傾向の音が好きな方にお薦めしたく思います。
 フュージョン/ジャズの匂いはありませんし、WOOが時代の先を行っていたなどと
言うつもりはありません。
 ただ、音の触感や色で嗜好を決める人に最初に届くべき作品です。

 本作はWOOのディストリビューションがあった時のもので、彼らが所有する
新品ストックをお届けします。