2008年 (平成20年) 2月7日   北日本新聞 読者の広場
本欄の小林氏連載読み感銘

 先日、本欄に連載された富山日野自動車社長、小林紀男氏の「わが半生の記」を、自分の人生と重ね合わせながら、二回も三回も読ませていただきました。

  小林さんはさわやかで偉ぶらず、いつも笑顔ながら、先を目指す考えを持った人格者です。今日の富山県の青年会議所(JC)の基礎を築いた人といえます。

  私は連載を読みながら、私自身、滑川JC理事長や富山ブロック副会長などを経験させてもらったこと、私が応募した八一年度スローガンが日本JCに採択されたことなどを懐かしく思い出しました。

  そしてJC活動に参画して、いろいろな人と出会った経験が、自分の人生の中で生かされてきたことを確信しました。

  現在、JCは各地域で大きな役割を果たしています。小林さんが先頭に立って、リーダーシップを発揮され、県内のJCを各市に分轄、拡大したおかげです。大変な苦労の結果、各地にJCが誕生したのです。

  当時、JCは若手経営者のサロンという指摘もありましたが、小林さんは「JCは自己修練の場。地域に密着し豊かな社会の実現を目指して頑張ろう」と熱く語られたことを思い出します。

  お父さんが亡くなり、小林さんが社長に就任するにあたり「いかにして活力のある強い体質の企業に育てるか」「地域社会への貢献をいかに果たすか」「従業員の生活向上」を自らの使命と誓った−と連載にありました。これは各界で活躍されている方に共通する原点でないかと思います。

 小林さんがご健勝で、今後ますますご活躍されることを、お祈りしています。