| |
教育力だけは「上の上」を=舟橋貴之・富山県立山町長 |
2007.2 時事通信社 トップインタビュー
日本三霊山の一つで、標高3000メートル級の山々から成る「立山連峰」を背後に抱える富山県立山町(2万8300人)。その立山町に40歳の若さで町長に就任したのが舟橋貴之町長(ふなはし・たかゆき=41)だ。就任後、約1年間を振り返って「職員をうまくリードできたか、忸怩(じくじ)たる思いがある」と謙虚な姿勢を見せる。「行政サービスに過度なものは要らない」と財政再建に向けた決意は固いが、「教育だけは上の上を目指す」と言い切り、メリハリの効いた行政サービスの提供を心掛ける。
立山町には小学校が10校あり(1校は休校)、舟橋町長は「人口の割に数が多く、維持する費用も大きい」と語る。2学年で1クラスという学校もあるが、「学校の統廃合は考えていない」ときっぱり。同町は約310平方キロメートルと人口の割に面積が広く、東西に広がっているため、学校間の距離があり、子ども達の登校が不便になるからだという。
教育力向上の施策として、学校施設の修繕を考えており、町長は「なんとか(修繕を)この際一気やりたい」と熱く語る。財源確保のため固定資産税率アップを考えており、「今、町民の説得に当たっている」。
来年度から夏休みを試験的に短くすることも決めた。小学校は4日間、中学校は3日間、それぞれ短縮する予定だ。町長は「読み、書き、そろばん」を重視しており、「増えた分の時間を基礎学力の向上に充ててほしい」と話す。また、これまで町全体で1人だった学校司書を、来年度から4人に増やすことも決めた。
過度な行政サービスは要らないという町長だが、「本当に困っている人を助けられなかったら行政の意味はない」とも。2月から始まる、初の本格的な予算査定に際し、「教育力の回復などを掲げたマニフェストを重視する」と並々ならぬ意気込みを示す。
〔横顔〕町議を2期8年経験した後、2006年2月に町長就任。娘2人をディズニーシーに連れて行くことが今年の目標。今年の座右の銘は「迂を以って直と為し、患を以って利となす」(孫子)。
〔町の自慢〕富山県民の心の古里「立山連峰」「立山黒部アルペンルート」「称名滝」を有する自然環境。
|