SKYLARKING / XTC 
1986.10リリース  / VIRGIN RECORDS

01. Summer's Cauldron
02. Grass
03. The Meeting Place
04. That's Really Super,Supergirl
05. Ballet For A Rainy Day
06. 1000 Umbrellas
07. Season Cycle
08. Earn Enough For Us
09. Big Day
10. Another Satellite
11. Mermaid Smiled
12. The Man Who Sailed Around His Soul
13. Dying
14. Sacrificial Bonfire
15. Dear God

produced by Todd Rundgren

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 1986年にリリースされた名盤。この時期のXTCはアンディ・パトルージ、コリン・ムールディング、デイブ・グレゴリーの3人組であった。既にライブ活動は中止しており、レコーディングのみが音楽活動。そのスタイルは現在も続いている。
 パンクにニューウェーヴ、ダブなどといったスタイルを変える事に、スティーブ・リリー・ホワイト、ヒュー・パジャムといった様々なプロデューサーと組むことによって、色々なサウンドに挑戦してきたXTCであったが、今作では遂に音の魔術師、トッド・ラングレンを迎えるむことになる。
 アンディ・パトルージ×トッド・ラングレンというポップ・フリークには、夢のような組み合わせが実現されることになったが、トッドは自らもマルチ・プレイヤーであり、船頭多くて何とやらっていう、ことわざを持ち出す必要もなくサウンドを巡って衝突に次ぐ衝突。アンディがトッドに彼のレコードをもとに灰皿をプレゼントしたり、トッドが一人で勝手にトラックダウンをやってしまったなどの逸話が残されている。もちろん、両者遺恨を残す結果となった。
 肝心のアルバムの出来だが、ビートルズフリークのトッド好みの音に仕上げてあり、とてもメロディアスで彼らの作品の中でも、最も聴きやすくなっているのではないだろうか。また今作では主に作品を手掛けるアンディだけではなく、コリンの作品が5曲もあり、どれも素晴らしいのが特徴。アルバムから最初に米でシングルカットされたAもコリンの作品であるが、B面曲のN(元々アルバム未収録、セカンドプレス以降Jと差し替えている)がカレッジチャートで火が点き、米で好セールスを記録。


<お薦め度>★★★★☆