オリジナルメンバーの3人(岸田繁(Vo&G)、佐藤征史(B)、森信行(D))に、彼らの大学時代のサークルの先輩であるギタリスト、大村達身を参加させ夏のイベントを廻ったのは2001年。
そう、彼らとの出会いとなったのは、代表曲2曲(「バラの花」「ワンダーフォーゲル」)を収録した、3rd『TEAM ROCK』であった。僕がフェス初体験になったFUJI ROCK FESTIVAL'01で当初、目当てにしてたマニックスやオアシスよりもインパクトが強かった大村達身が参加しての、初ライブ。フィールド・オブ・ヘヴンを入場制限にしてしまったあのライブが、彼らに完全にノックアクトされてしまった瞬間だったのかもしれない。
その後も、その4人での最初で最後となったアルバム4th「THE WORLD IS MINE」でも、音響系に傾いてたサウンドから今度はエレクトロニカへの傾倒。四分打ちでビックリさせられた「WORLD'S END SUPERNOVA」等、打ち込みまで全開にしてしまった彼ら。貪欲に興味のあるサウンドを取り入れてしまうところこそ、日本のレッド・ツェッペリンと言っても過言ではないのではなかろうか。
国内ライブハウスツアー後にに森信行(D)が脱退し、サポートドラマーを従えながら各地のイベントや全米ツアーと、ライブに明け暮れる日々。マニックスのジャパン・ツアーの前座に抜擢されたこともあった。途中、映画のサウンドトラックである『ジョゼと虎と魚たち』の音楽担当もしながら、ツアーを同行したジョン・ヴァンダースライスのサポートドラマーであるクリストファーマグワイアを正式に参加させて今作が2年振りに制作された。
日本にもオルタナティブという土壌が存在するんだというくらい、うねりまくり。フォーキーにロックと。曲のテンポが早くなったり遅くなったり忙しいAやポップチューンC、ヘヴィなD、クリストファーのドラミングが大活躍なE、などなど。どれもやりたい放題なのだけど、ハーモニー、サビとポップソングとしてまとめているアルバムの代表曲G、そして、これぞくるりという新たなアンセムI。普通こういう曲をシングルにはしないんだけど、シングルTOP10にランキングさせるところがまた凄いよ。
ますます、彼らから目が離せそうにない。
<お薦め度>★★★★
2004/6/2 |