インド デリー・プネの旅 2001

ホームへ戻る Back Next


8/26(日) デリー市街 その5

 ガイドさんは絨毯の店に行きましょうと行った。 作っているところを見学できるらしい。 カシミールからやってきて絨毯の商売をしているそうだ。

 行ってみると、店の小僧さんたちが次々と私の目の前で絨毯を広げ始めた。 その広げ具合が、とても格好つけていて、いかにもどうです、すごいでしょうといわんばかりだ。 そしてくるりっと回して、反対方向から見ると色が違うように見えるでしょうと自慢した。 私はどれほどすごいことなのかわからなかったが、とりあえず感心したふりをした。

 それから裏地を自慢げに見せた。 私はなにがすばらしいのか全くわからなかったが、裏からみても綺麗な模様は見えた。


 そのうちに、これは私に絨毯を買わせようとしているんだと気がついた。 畳めばこんなに小さくなります。 持ち帰るのも楽ですよって。

 親切なガイドさんと安心していたら、 グルの店 につれて来られたのだ。 私の警戒心は一気に高まった。 もっとも絨毯にはなんの興味もなかったので、私はガイドさんに絨毯は買いませんよと言った。

 一番気に入ったのはどれですかと聞くので、それを買わせようとするのかと警戒し、 答えるのをためらっていると、ガイドさんは買わなくていいから一つだけ言ってくださいと言う。

 私は警戒しながら、これが一番綺麗だねといった。 彼らはそれを買わせようとはしなかった。

 私が絨毯を買う気がないとわかると、別の部屋に行き、土産物を買わせようとした。 私は買う気がなく、早く店を出たかったが、一応物色するふりをしてからなにもいらないと言った。

 結局絨毯を作っている所など見学しなかった。


 危なかった。 ガイドブックにあるように グルの店に連れて行かれた。 はっきりいらないというと、彼らは強引に買わせようとはしなかった。 しかし店にいる間、 客は私一人だけ であり、いかにも 買わざるを得ない雰囲気 を作っている。 気の弱い女の子は断れないかもしれない。

 写真はジャマー・マスジッドで、絨毯の店とは無関係。

Back Next