(中新川支部だより) 武田和正

今年度の支部活動の中で特筆すべきことは、7月中旬に数年ぶりとなる1泊2日の愛知県方面の研修会が開催されたことです。

2005年日本国際博覧会「愛・地球博」、窯のある広場資料館「世界のタイル博物館」、中部国際空港「セントレア」の3箇所を視察してきました。私はどの施設も初めてだったので、参加した13名を代表して研修の感想を新鮮にレポートしたいと思います。

「愛・地球博」では実質4時間弱の時間の中で、小グループに分かれて広い会場に散っていきました。長時間待ちで有名パビリオンを見てきたという人は皆無で、折からの猛暑を避けて、アジア、アフリカ、南米といった待ち時間の少ないパビリオンを巡って涼を求めたという人が大半でした。

メインテーマの「自然の叡智」やサブテーマの「循環型社会」等を反映して、「グローバルループ」と呼ばれる空中回廊の床に木材が使われていました。「日本館」では、木造二階建ての建物を「和」をイメージした竹かごで覆った外観が目をひきました。竹かごが日差しを遮りながらも風を通すため、館内のエネルギー消費量を減らすそうです。クールビズの建物版と言えるでしょう。

マレーシア館の前で タイル博物館の中で

                                                                             

「タイル博物館」は常滑焼きで有名な常滑市にあり、製陶メーカーのINAXが収集した世界のタイルコレクションを年代別、地域別に展示し、タイルに関わる基本的な知識を、歴史、製法、技術の面から分かりやすく紹介していました。日本では、水回り部材、衛生陶器等の実用本位の使われ方が主流でしたが、イギリス等で発達した彩色絵画タイル、イスラーム圏モスクの内外装飾など「用の美」を超えて芸術の域にまで高められた展示品が印象に残っています。

 「セントレア」は、「愛・地球博」との相乗効果で平成17年2月17日の開港以来、ゴールデンウィーク中も大勢の見学者が絶えるということがありませんでした。私たちが訪れた時も空港内の飲食店は満員長蛇の列で、ちょっと離れたファーストフード店でようやく昼食を取ることができました。トヨタなどが出資する初の民営空港、建設費の大幅節約、国内線と国際線との乗り継ぎの利便性、世界初の空港展望風呂の設置など話題に事欠かない空港でした。

 環境先進空港を目指して計画・建設段階、運営に至るまで環境負荷の低減(ターミナルビルの窓は自然採光を取り入れ光熱費の節約を図っている)に取り組み、国際線着陸料の低減(ジャンボ機1機あたり、成田:95万円弱、セントレア:66万円弱)を図るなど、今後の発展が大いに期待されます。

 今回の支部だよりを初めとして、支部の活動状況が中新川支部のホームページ(富山県建築士HPの「支部のページ」から入って下さい)からご覧いただけます。