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四半世紀前の今日
12・3、木曜日の夜9時はTBSテレビ〈ザ・ベストテン〉の時間です。〈ザ・ベストテン〉は80年代の人気テレビ番組でランキング形式の歌謡番組の先駆者的プログラムでした。
その前週のランキングでナイアガラ・トライアングルの「A面で恋をして」は18位に初登場。そしてこの週のランクイン、そして3人の出演に、われわれの期待は否が応でも高まりました。
なぜならその夜は〈ヘッドフォン・コンサート〉当日であったのです。
「世界一奇妙なコンサート」と後に回想した大滝も、当日を前に、
「レコードのほうが完全で音もいいしね。今度のコンサートはそういったファンをも満足させられると思いますよ」(FMレコパル11月号)
と語っています。
客席のすべてがヘッドフォンをつけて演奏を聴く、PAとスピーカーを通さないコンサート。
FM電波を場内に飛ばして、客席に備え付けたFMウォークマン1200台に、客がそれぞれ持参したヘッドフォンを差し込んで演奏を聴くのです。
≪ウォークマン族 2210人集結!≫とは翌日のスポーツ紙の見出し。
湯浅学氏の分析が的を得ています。
≪ヘッドフォン自体はもっとずっと前からあったけど、ウォークマンの登場以降は音源を外に持ち出せるようになったわけでしょ。でもこのコンサートでは、それを屋内に持ち込み直してる。大滝さん流のアイロニーかなとも思ったね。≫(モノマガジン06年5・2号)
ここではまず〈ヘッドフォン・コンサート〉の様子を資料をひも解きながら紹介してみます。
開場5:30 サウンドチェック6:00 開演6:30
まず観客が集まったところで、入念なサウンドチェックが行われた。ステージ上ではなく、観客の側のサウンドチェックである。(ステレオ2月号)
ウォークマンは1台につき2名で兼用になっており、ヘッドフォンのヴォリュームはもう一人の人との話し合いによって決められるという・・・
(音楽専科2月号)
周波数は78MHz
電波管理法に基づき半径100mの範囲に限られていました。(モノマガジン)
≪ところがみなさんラジカセ持参なのであります。渋谷公会堂の前に200人ものファンが集まり、場外向けのFM電波でコンサートを聞いていた。この電波はコンサートの実況になっていて、しっかりとDJのシャベリが入っているのであります。≫(音楽専科2月号)
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