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1981年7月 新宿のライブハウス、ルイードではジャパコン・ウイークと題されたライブが行われていました。
ジャパコンとは「ジャパニーズ・コンテンポラリー・サウンズ」。今年ブレイクが期待されるシンガー・ソングライターを紹介するイベントでした。実力を認められながらソロシンガーとしての成功にはいまだ恵まれていない5人。
林哲司、浜田金吾、網倉一也、そして佐野元春と杉真理。
林は竹内まりやへのシングル曲ですでに名を知られたライター。「セプテンバー」「二人のバカンス」につづき81年は5月に「イチゴの誘惑」を提供しています。しかし73年デビュー以来3枚のソロアルバムはいずれも不発。
同じくまりやの『ラブソングス』(80)への曲提供もあるように浜田金吾はRCA/AIRで小杉ディレクターの担当。フォークグループ、クラフトをへて80年ソロデビュー、シティーポップの旗手として良質の2nd、3rdアルバムをこの年連発しています。
網倉一也も前年の80年 郷ひろみの「How
manyいい顔」や太田裕美の「南風」を書いた新進ヒットメイカー。81年7・20付のホット100を見ると20位の「サニーサイドコネクション」三原順子、32位「ガラスの夏」柏原よしえをはじめ4曲がチャートインしているほどです。この年は3年ぶりの2ndアルバムでアーティストとしてのブレイクを狙いました。
杉のデビューは77年ビクターから。80年CBSソニーに移籍するとソロ1st『ソングライター』を発表。文字通りライターとして須藤薫、旧友まりやへ曲を提供しています。同じく7・20付のホット100には榊原郁恵「真夏のファンタジア」57位、真田広之「光への叫び」83位がランクインしています。
四半世紀前の今日、7・24はジャパコン・ライブ・ウイーク5夜の最終日、杉真理のライブが行われていました。
そのステージに突然上がったのは大瀧詠一。
大瀧はその場でナイアガラトライアングル「vol.2」の構想を発表し、
「こんどは佐野くんと君」
と、告げ、会場のファン全員の賛同を得てしまったのです。
客席から佐野元春も登場し、ここにナイアガラトライアングルvol.2の初顔合わせが実現しました。
今で言えばサプライズともいえる演出。じつは杉本人のみならず、CBSソニー内部でもまだ了承が取れていないプロジェクトの正面突破の大胆なプレゼンテーションでした。
同じソニーと言えども佐野を擁するエピック側はまだ難色を示していたそうで、プロデューサー大瀧は二人がそろうこの夜、既成事実をでっち上げ、最後の一押しをしたかったのでしょう。
ナイアガラと契約したCBSソニーとしても『ロンバケ』の次回作として伝説の『ナイアガラトライアングル』の続編をぜひ成し遂げたかったのではないでしょうか。
奇しくもこの週7・21にCBSソニーは「白いパラソル」を発売。
松本隆による松田聖子のシングル第1作。いよいよ松本が聖子プロジェクトに参画し、“次のアルバム”の準備が、こちらでも始まろうとしていました。
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